第2回WBC1次ラウンドA組1位2位決定戦は、戦前の予想通り、日本と韓国との対決となった。一昨日の対決では、日本が、14-2で7回コールド勝ちを収めている。2次ラウンド以降、あと最大で3回戦う可能性があるだけに、今日の試合はあまり手の内を明かさないでおくという考え方もあるが、日本としては、韓国に日本に対する苦手意識を植え付けさせるためにも、圧勝しておきたいところだし、韓国としては、日本に2連敗することは国辱に等しいといつも以上に目の色を変えて戦ってくるという、お互い負けられない試合とも言える。
今日の試合は、お互いのプライドをぶつけ合う、息詰まる投手戦となった。日本の先発・岩隈は、低めにボールを集め、3回をパーフェクトに抑えると、韓国の先発・奉重根は力強いピッチングで日本打線を封じた。試合が動いたのは、4回表。岩隈が先頭打者に四球を与えると続く打者に初ヒットを浴び、1アウトが取るが、4番・金泰均に、3塁線を破るタイムリー2塁打を打たれてしまった。対日本戦の韓国チームの全打点は、この金泰均だ。本当に頼れる絶対的4番打者といえる。
その後、岩隈は、5回1/3を投げ被安打2失点1と、先発としての役割を果たした。その後好守備もあり、リリーフ陣が韓国打線を封じ、世界NO.1のピッチングスタッフの力を証明してくれた。しかし、大会前の強化試合から心配されていた打線が、韓国の強力投手陣に完全に抑え込まれてしまい、1点を挙げらず、0-1で韓国に完封負けを喫した。
韓国の投手陣は、誰も、身体が大きく、球に力がある。同じアジア人というよりも、アメリカとか中米のメジャーリーガーのような力強さがある。それは、投手陣だけでなく、打者についても、4番・金泰均、5番・李大浩の二人など本当にすごい身体をしているし、メジャー級の迫力がある。
日本チームは、イチローを中心とするチームなので、1番打者イチローの出塁がやはりカギになる。イチローが、どんな形でも塁に出ると、チームに勢いが付く。それだけに、8回イチローが出塁し、1死1塁となった場面で、今大会好調の中島に送りバンドをさせた原采配については、打たせても良かったんではないかという気もする。イチローの足であれば、ゲッツーはないし、或いは、送りバンドするのなら、早いカウントで、盗塁をさせ2塁に進んでからでも良かったように思う。
とても悔しい負けではあるが、WBCはこれからが本番だ。日本チームは、試合終了後、即チャーター便で決戦の地アメリカへと旅立った。イチロー、松坂、福留、岩村、城島のメジャーリーガー陣も、ここから、モチベーションもあがり、本来の力を出してくれるだろう。これからの侍ジャパンの戦いに期待したい。
※ 球児の状態が上がって来てないなのが、気になるなあ。。。