今日から夏休みが始まった。ただ、早朝から腹痛・下痢が始まった。身体の節々が痛くなり、完全に風邪になってしまったようだ。昔から、休むことに慣れていないので、年末年始やゴールデンウィークになると風邪を引くことが多かったが、今年の夏休みも、休みにホッとし気が抜けたのか、今までの疲れが一気にでて風邪を引いてしまった。
夏休みは、朝からオリンピック観戦しながら、溜まったブログの更新をしようと考えていた。しかし、携帯電話とインターネットのお陰(?)で、夏休みであるにも拘わらず、仕事をする破目になってしまい、全く、夏休みを満喫するっていう訳にはいかなかった。
さて、今日の北京五輪だが、金・銀・銅と3つのメダルラッシュに沸いた。内柴選手、北島選手、谷本選手に続いて、女子柔道70kg級で上野雅恵選手が、鮮やかな一本勝ちでアテネに続く五輪2連覇を達成した。これで今大会、金メダルは4つ目になるが、全てが2連覇となった。全ての選手に共通しているのは、アテネで金メダルを獲ってから北京までの4年間、順調に勝ち進んできたのではく、モチベーションの低下や怪我を乗り越え、苦闘の末掴んだ連覇という点だ。また、その陰には、家族、兄弟、コーチ等による支えがあったということが共通している。上野選手も、アテネ五輪の後、引退を考えたそうだが、妹と一緒に五輪に出場したいという思いがモチベーションとなり、今回の2連覇となった。とても無口な上野選手だが、はにかんだ笑顔がとても素敵だった。
銀メダルは、フェンシング男子フルーレ個人の太田雄貴選手だ。フェンシングは、日本ではあまり馴染みのない競技でもあり、メディアでも、太田選手については、ほぼノーマークだったが、とくダネの小倉さんは、太田選手がメダルを獲る可能性が高いと大会前より言っていた。恐るべし、小倉さん。太田選手は、ルックスもよく、コメントも実に爽やかなので、大会後、『ジャンクスポーツ』等テレビ出演する機会も増えるだろうし、人気がでるだろう。
銅メダルは、競泳男子200Mバタフライのビニールハウスのヒーロー・松田丈志選手だ。久世コーチと20年間二人三脚で掴んだ銅メダルは、金メダルと同じくらい価値があると思う。松田選手もレース後のインタビューで、「自分色のメダル」と言っていたが、日本記録を1秒以上を縮める1分52秒台の銅メダルは、本当に納得のいく泳ぎができたいとうことなんだろう。
同じく競泳では、北島選手が、200M平泳ぎ準決勝を余裕の1位のタイムで、決勝に進出した。北島選手のゆったりとしたストロークで伸びのある泳ぎは、本当に美しく芸術の域に達していると思う。決勝では、100Mに続いて、世界記録更新による2冠を決めてもらいたいし、北島選手であれば、必ずやってくれるだろうと思う。
準々決勝で、世界ランク1位を破る大金星をあげ、準決勝に勝ち進んだ女子バトミントンダブルスの末綱選手・前田選手のスエマエペアは、惜しくも、韓国ペアに負けてしまった。ここまで来たら、何としても、15日の3位決定戦に勝ち、銅メダルを掴んでもらいたい。
そして、夜には、日本中が注目する星野ジャパンの初戦、キューバ戦があった。先発が誰になるのかとても気になっていたが、ダルビッシュだった。星野監督らしい采配だ。自分、虎ファンなので、星野監督の采配について、ある程度理解しているつもりだが、戦前から、五輪という短期決戦において星野監督の采配で本当に勝てるのかどうか不安に思っていた。星野監督は、「情」や「心意気」をとても大事にする監督だ。アジア予選を一緒に戦った仲間と五輪で戦いたいと思うのが星野監督だ。2003年のダイエーとの日本シリーズでの采配でも、リーグ優勝に貢献した伊良部を、不調でありながら、重要な試合で先発起用し、メッタ撃ちに合い敗れたということがある。選手の状態や対戦相手との相性を考えると、第6戦は、伊良部ではなく、ムーアであっただろうし、第7戦は井川が先発すべきだった。ただ、星野監督の選択肢にはそれがない。リーグ戦を戦い抜く為には、選手を信じことが重要で、選手と監督の信頼関係は勝敗に左右してくるので、星野監督の采配に間違いはない。ただ、短期決戦では、信頼関係を構築している間に戦いが終わってしまうことがある。ダルビッシュを先発に起用したのは、「お前は日本のエースなんだ。これからの日本のプロ野球を引っ張って行ってくれ」という星野監督の思いなんだろうと想像する。金メダルに向け重要となるのは、準決勝で、予選リーグ戦では、キューバ、米国、韓国との対戦がポイントとなる。準決勝にダルビッシュを起用することを考えると、ローテーションから逆算すると、韓国戦での先発が一番濃厚かと予想するのが一般的だった。ダルビッシュ自身、韓国戦は、自身の誕生日でもあり、奥さんが応援に駆けつける予定とのことで、韓国戦に登板したいとコメントしていたこともあった。自分も、キューバ戦は、本格派のダルビッシュ投手よりも、技巧派の和田投手の方が勝利の可能性が高いと思っていた。
結果は、ダルビッシュ投手が、リーグ戦では考えられないような乱調で制球に苦しみ5回途中で降板し、打線も3併殺と振るわず、2-4と黒星発進となった。キューバとの力の差・調整の差を見せ付けられたが、決勝トーナメント進出までに、2回までは負けることが可能だ。気持ちを明日からの台湾戦に切り替え、一試合一試合を大事に戦い、日本らしい野球をすることが重要だろう。