9回表、鳥谷の内野安打、フォードのライト線二塁打で、無死2、3塁と絶好のチャンスを迎えながら、今日スタメン起用され2安打と好調の浅井の代打・葛城と続く野口が、ともに、肩に力入りすぎのバッティングで、犠牲フライも打てず、三振に倒れ2アウトとなった時は、負けムードが漂っていた。続く、藤本も、2-1と追い込まれ、半分、負けを覚悟したが、そこから、藤本が粘り、四球を選んだ。これで、逆に、また、タイガースに流れが傾いた。その傾いた流れを切らすことなく、赤星が、芸術的なバッティングで、レフト前に逆転2点タイムリーを放った。2塁上で、何度もガッツポーズをしていたが、自分も、テレビの前で何度もガッツポーズをしていた。自分の印象としては、こんな勝利を決するような緊迫の場面での赤星の打率は非常に高いように思う。赤星は、2003年優勝マジックを1としたサヨナラ打しかり、記憶に残るバッティングが数多くある。今日の一打も、記憶に残る土壇場での貴重な逆転打だった。
最後は、球児が3者連続空振り三振で締め、セリーグ30勝1番乗りを決めた。オレ竜は日ハムに、虚塵は西武に連敗し、ヤクルトも負け、ゲーム差を広げた。交流戦を一気にゲーム差を広げることができる。1カード2連戦なので、非常に戦い方が難しい。3連戦であれば、3連勝、3連敗は中々出来ないが、2連戦となると、2連勝、2連敗する確率は高くなる。だから、初戦を絶対に勝たないと苦しくなる。今回のホークスとのカードでは、初戦、痛い逆転負けを喫し、また、今日の試合も厳しい展開となり、今シーズン初の同一球団から連敗かと追い込まれたが、赤星が救ってくれた。交流戦、チームに勢いを付けてくれる一打となった。
明日からは、本塁打量産でパリーグ首位を走る西武との2連戦だ。聖地では、そう簡単に本塁打はでないだろう。勢いのあるチームだけに、要注意だが、タイガースは、いつものように、タイガースらしい試合をすれば、2つ勝てる筈だ。