昔一緒に働いていた後輩と久し振りに飲みに行こうということになり、三軒茶屋の広島焼き屋
『広喜(HIROKI)』に行った。一畳半位の大きな鉄板の周りに8席くらいとテーブルが一つという小さなお店なのでいつも混んでいる。自分達がお店に入った時も満席だったが、ちょうど終わりかけのグループがいたので、少し待って座ることができた。自分達の後ろにも6名程並んでいたが、彼らもすぐに席に案内されたので、皆一緒にオーダーをとり、まとめて、広島焼きを焼き始めた。自分達は、一番奥の席にいたので、鉄板を囲む人たちの姿がよく見えたのだが、それがとても面白かった。自分達以外は、皆、一人で来店した人たちばかりだったので、別に会話する訳でもなく、ただ、目の前の鉄板で焼かれている広島焼きをじーっと見つめているのである。店員が広島焼きを焼く姿に目が釘付けになっており、店員の手が動くと、彼らの目も動く。まるで、テニスの観客席にようだった。広島焼きを見つめる中年の男性を見て、「広島出身でマツダに勤務し単身赴任で東京に来ていて、故郷を懐かしんで広島焼きを食べているんじゃないか」等々、勝手にその人のバックグランドを想像して、楽しんでしまった。
海鮮焼き(牡蠣と広島ネギ)
豚肉とニンニクのスタミナ焼き
店員の手捌きに客の視線が集まる
出来上がりと同時に皆一斉に食べ始める
我々がオーダーした広島焼き(そば+しそ+広島ねぎ)