
Billy "the Entertainer" Joelの8年ぶりの来日ライヴに行ってきた。8年前は、Elton Johnとのジョイントライヴだったので、Billy Joel単独としては、かなり久し振りの来日だった。自分にとって、Billy Joelのライヴは、その8年前のElton Johnとのジョイントライヴと、まだ大学生だった87年の大阪城ホールのライヴと、過去2度行ったことがあるので、今日が3度目となった。
自分がBilly Joelを知ったのは、78年の『52nd Street』の頃だった。音楽好き(特にJAZZ)の親父が、『52nd Street』のLPを家でよくかけていたのを聴いてファンになってしまった。それから、お小遣いをためて、前作の『The Stranger』を買い、それから、新作がリリースされる度に買って家で良く聴いていた。Billy Joelの音楽のよさは、彼の歌声であり、メロディであり、なんといっても歌詞である。韻を踏んだ歌詞はとても耳に気持ちよく、説得力のある歌詞の内容が最高である。あまりに素晴らしいので、20年近く昔に、『ビリー・ジョエル詩集』という本を買い、今も、トイレ図書館に置いており、たまに、読んでいる。
今日のライヴは、東京のライヴ会場としてワーストである東京ドームだったのだが、昔一緒に仕事をしていた知り合いに、チケットを手配してもらったお陰で、アリーナ席のセンターど真ん中のかなりステージ近くと、最高の席だった。こんな近くに、Billy Joelが歌っているという事だけで、本当に感激してしまった。
オープニングの「Angry Young Man」から、ラストの「Piano Man」まで、ヒット曲のオンパレードだった。全曲知っている曲ばかりだったので、一人で、イントロ当てクイズをしてしまった。『ビリージョエル詩集』熟読のお陰で、大体の曲の歌詞を覚えていたので、全曲口ずさんでしまった。Billyも、87年のライヴの時と比べると、頭髪はなくなりボールドになり、かなりメタボリック化が進行して、完全にオッサンになっていたが、ピアノを弾く姿や表情は、少年というか、やんちゃ坊主のようで、久し振りの日本のステージを思いっきり楽しいでいるように見えた。そんな姿をみて、自分も楽しい気持ちになった。
客層は、自分が恐らく平均くらいのようで、かなり、年齢が上の人も数多くいた。会社では、責任のあるポジションであるようなスーツ姿の人も多く、そういう人たちが、仕事を忘れ、完全に昔にタイムスリップしたかのように、Billy Joelと一緒に歌っている姿をみて、感動してしまった。
It's a pretty good crowd for a Saturday
And the manager gives me a smile
'Cause he knows that it's me they've been comin' to see to forget about for a while
And the piano,it sounds like a carnival
And the microphone smells like a beer
And they sit at the bar and put bread in my jar
And say, "Man, what are you doin' here"
ラストの曲『Piano Man』を聴いて、まさに、自分もこの歌詞のような気持ちだなって思い、かなりこみ上げてくるものがあった。
ああ、ほんま、ええライヴやった。やっぱ、音楽は最高やわーって思った一日だった。
※ 「Billy Joel」は、「ビリー・ジョエル」ではなく、「ビリー・ジョー」という発音が正しいということを、『ベストヒットUSA』の小林克也さんに教えてもらった時の驚きは昨日の事の様に覚えている。
※ 今日、AC/DCのTシャツを着ていたのだが、まさか、Billy Joelのライヴで、『Highway to Hell(AC/DC』(ヴォーカル:ローディのJASON)を聴けるとは思わなかった。
