タワーレコードと米国ナップスターのJV・ナップスタージャパンが、青山スパイラルでイベントがあり、
定額聴き放題型の音楽配信サービスをスタートする「napster」のサービス概要等が発表されたので、行ってきた。
月額1280円支払えば、150万曲が聴き放題という「サブスクリプションモデル」による新しい音楽配信サービスである。150万曲と言っても、殆どが洋楽で、邦楽は2万曲ほどとまだ少ない。日本のメジャーメーカーは、このような新しいサービスについて、常に消極的だ。個人的には、普段、あまり邦楽を聴くことはないので、あまり問題ないのだが。。。
早速、napsterのアプリケーションをダウンロードして試したが、ハマってしまいそうな感じがしてしまった。洋楽の品揃えは、新譜から過去の名盤まで充実しており、しかも、どれも聴き放題なのが嬉しい。また、「チャンネル」「プレイリスト」では、テーマに基づいたRecommendをしてくれるので、新たな発見や出会いが生まれる。音楽マニアには、とても嬉しいサービスだと思った。
定額聴き放題が定着すると、CDは今以上に売れなくなり、音楽産業が衰退してしまうのでは?という声もよく聞かれるが、自分はそのようには思えない。
『デジタル音楽の行方』(David Kusek & Gerd Leonhard著)で書かれている「水のような音楽」理論のように、蛇口を捻れば流れてくる水(簡単に安価)と、ペットボトルに入ったミネラルウォーター(美味しいが高価)が並存するように、音楽も、水のようになっていく時代がやってくると思う。また、音楽が簡単に自由に聴くことができるようになればなるほど、さらに、ライヴの価値がアップするのではないだろうか。ライヴのアナログ的な感動は、デジタル化する事はできない。デジタル化によって、音楽に接する機会を増大させ、人々に音楽の楽しみを再認識させるとともに、ライヴの楽しみを再発見させる。そのような連鎖が生まれることによって、音楽は、CDだけではない、様々な違った方法で、また我々を楽しませてくれ、音楽産業も発展していくのではないだろうか。
そんな事を考えさせれたnapsterのサービスインだった。