昨日の韓国戦の敗戦を見て、ある程度予想はしていた。纏まりと目的がなくjなったチームが、メジャーを目指し奮闘するマイナーの若手選手に勝つのはやっぱり無理だった。青木の活躍で4-1とリードを奪うが、北京五輪で恒例となったエラーにより、流れが米国に移り、一発で同点に追いつかれ、星野監督の愛弟子・川上が撃たれて勝ち越された。今の日本チームには、1点差であっても、追い上げる纏まり、気迫はない。そのまま、米国ペースで試合が進み、結局、4-8で完敗した。星野監督は、インタビューで、「選手は一つになって頑張った」と言っていたが、これは、逆に、一つになっていなかったから言ったんだと思う。今大会、メダルなしになった原因は、選手選考(怪我人や調子の悪い選手を選びすぎ)、采配とチームワークの欠如だと思う。ソフトボールの感動的な戦いを見た後に、野球チームの試合をみると、明らかに勝利に対する執念やチームの纏まりが違うのが分かる。韓国は、数年前から、プロリーグでの使用球を国際大会の使用球に替え、マウンドの高さも国際大会基準に合わせたり、北京五輪期間中はプロリーグを中断させて、韓国プロリーグ一丸となって、金メダル奪取を目指してきた。金メダルに対する執念・思いが、韓国の方が、日本よりも強く、その思いが強い分だけ、チームに纏まりがでてきている。実力以上に、その金メダルへの執念・思い、チームの纏まりの差が大きかったので、日本はメダル無しに終わり、韓国は金メダルとなったのだと思う。
今大会で五輪の正式競技から野球は外れるが、もし、2016年大会で復活するのであれば、今回のようなチーム編成ではなく、アマチュアとプロ野球2軍の若手を中心としたチームで臨めばいいのじゃないかと思う。
シンクロは、ミスの連発で、5位に終わった。シンクロが正式種目となってから、全カテゴリーにおいて、確実にメダルを獲ってきたが、北京五輪でついのその歴史が終わった。確かに、同調に欠くシーンも多く見受けられた。逆に、井村中国は、中国らしい演技で、観客を魅了し、銅メダルを獲得した。2位のスペインも、井村さんの教え子藤木さんがコーチを務めている。日本人のコーチ陣が世界のシンクロ界を引っ張って行ってくれている。
井村コーチを裏切り者のように言う人も多いいが、中国が強くなることが、日本のシンクロを強くさせることに繋がるのだと思う。