平岡選手の初戦敗退、谷選手無念の銅メダルと、重苦しいムードでスタートした北京五輪だったが、内柴選手が、やってくれた。柔道男子66kg級で、アテネ五輪に続いて、2連覇を達成した。柔道女子52kg級では、柔道日本選手団最年少で五輪初出場の中村美里選手が、準決勝で、指導を一つ取られ敗れたが、3位決定戦で一本勝ちを収め、銅メダルに輝いた。試合後のインタビューでは、「金メダルでなければ、一緒だ」と悔し表情をしていたが、銅メダルと、メダルなしでは大きな違いだ。中村選手のこれからを考えると、必ず、北京五輪での銅メダルの経験が活きてくると思う。
内柴選手は、初戦から決勝まで、終始、身体を動かし、積極的に技をかける自分の柔道が取れていた。畳に上がるときも、畳から降りるときも、駆け足だし、常に身体を動かしており、見ていても、気持ちが良い。金メダルを勝ち取り、スタンドで応援する奥さんと息子さんに、爽やかな笑顔で応えていたのが、とても印象的だった。内柴選手の金メダルが、今大会、日本勢金メダル1号となった。この金メダルで、勢いをつけ、明日以降のメダルラッシュと繋げて貰いたい。
その他の競技では、アテネ五輪に次ぐ2連覇の期待がかかる北島康介選手が、男子100M平泳準決勝で、予選タイムには劣るものの59秒55の好タイムで、明日の決勝へと順調に駒をすすめた。決勝では、ハンセンとの対決が注目だが、五輪記録を更新し準決勝1位で通過したノルウェーのダーレーオーエン選手他、59秒台を出した選手も複数おり、決勝は高水準でのレースになりそうだ。
メダルの期待が高まる女子ホッケーは、順調に初戦を勝利で飾り、女子バトミントンダブルスでは、末綱・前田組、小椋・潮田組が、勝利を収め、準々決勝へと駒を進めた。
男子サッカーは、ナイジェリアに負け、2連敗となり予選敗退が決まった。身体能力の違い、決定力の違いを感じさせられた。試合前の国歌斉唱でのブーイングはなかったが、やはり、中国での試合では、日本は完全にアウェーだった。
男子バレーボールは、初戦のイタリア戦を落としてしました。バレーボールは、国内での大会が多く、海外での試合の経験が少ないように思う。国内大会の成績だけでは、本当の実力は分からない。予選突破は、かなり厳しいだろう。
明日は、競泳の北島選手、柔道の金丸選手と佐藤選手、テニスの錦織選手の活躍に期待したい。