前日の試合で、今季初黒星を喫し、開幕連勝を5でストップしたタイガースと、前日の試合で、今季初白星を挙げ、開幕連敗を5で止めた虚塵との対戦は、タイガースの2勝1敗となった。出来れば3タテをし、虚塵を徹底的に落としておきたかったが、まあ、上々の滑り出しと言えるだろう。
まだ、9試合が終わったに過ぎないが、課題だった先発投手陣の建て直しについては、かなりの手応えを感じた。安藤が、一年間、エースとして投げてくれそうだし、福原も今日の試合は負けたが、昨年よりはやってくれそうだ。下柳も、常に試合を作るピッチングをしてくれそうだし、新助っ人のアッチソンも、昨年鳴り物入りで入団したジャンよりかは、遥かに良さそうだ。何より、岩田が、1年遅かったが、井川の抜けた穴を埋めてくれそうなのが大きい。昨年の秋季キャンプから、着実に力をつけ、フェニックスリーグ、オープン戦と結果を残してきたので、開幕第2戦の先発を任されてもおかしくないし、星野ジャパン代表候補に選ばれるだけの力は備わっている。経験を積んで、自信をつけていけば、ローテーションの柱になれる可能性もある。
打つ方では、シーズンオフに半月版の手術をしたアニキ・金本が、毎試合、4番の仕事をしているし、オープン戦後半から好調の鳥谷も、攻守にわたってチームを引っ張ってくれている。フォードも、虚塵3連戦で、11打数6安打3打点と調子を上げ打率も3割に乗せた。赤星、平野の1、2番コンビは、今までのタイガースにない攻撃の幅を拡げてくれそうだ。唯一気がかりなのは、5番今岡だ。虚塵戦初戦で、今季第1号を撃った以外は、打球に力強さがなく、本来のバッティングから程遠い。タイガースがセ界制覇するためには、金本の後を打つ5番の活躍がキーポイントになると、昨年から言い続けてきただけに、今岡の復調が待たれる。
これで、開幕3カード、7勝2敗で貯金5。開幕前、球児が、「03年のように開幕ダッシュしてきたい」と言っていたが、何とか今の調子で、4月、大きく貯金をしたいところだ。
次節は、ホーム甲子園でのオレ竜戦とビジターでの横浜戦だ。オレ竜は、中田、山本昌、川上という強力投手陣の先発が予想される。なかなか、厳しい相手ではあるが、今季初の甲子園で盛り上がるだろうし、金本の2000本安打もあるので、何としても、2勝1敗と勝ち越し、横浜銀行には3つ貯金して、5勝1敗と行きたいところだ。