先発下柳が好投し試合を作り、少ないチャンスをモノにして勝ち越し、JFKが完璧に虚塵打線を抑え、昨日明け渡した首位の座を取り戻した。
虚塵の先発・木佐貫は、序盤から快調に飛ばし、バッタバッタと三振を奪う投球で、そう簡単には点を取れそうな感じがしなかった。後半戦絶不調で苦しんでいた下柳も、今日は、持ち前のコーナーを丁寧につくピッチングが蘇り、重量打線を完璧に抑えていた。
この二人の投げ合いで覚えている試合がある。2003年6月15日の父の日、甲子園での対戦だ。先発下柳が、7回にヒットを打たれるまで、虚塵打線をノーヒットに抑えると、木佐貫が、6連続三振等、ストレートとフォークで虎打線をなぎ倒し、両軍1点を奪えずに、延長戦に突入し、最後は、10回裏に片岡が左中間へ執念のサヨナラヒットを放って、劇的勝利を収めた試合だった。甲子園のアルプススタンドで生観戦していたので、よく覚えている。
今日の試合も、あの2003年の試合を彷彿とさせるような投手戦だった。
打つ方では、先制した4回も、勝ち越した7回も、いずれも、2アウトから、粘って繋いで得点を上げた。何としてでも点を奪おうという気持ちのこもった執念の得点だ。これこそ、ネバサレ野球だ。別に、綺麗なヒットでなくても良い。格好悪くても、どんな形でも良いからヒットででるんだ。ランナーを進めるんだという気持ちが伝わるような攻撃だった。
JFKも、疲れを感じさせない投球で、完璧に抑えてくれたが、これは、明日・明後日の虚塵戦を戦う上で、「6回までにリードを奪わないと勝てない」と相手にプレッシャーを与えたという意味でも、とても大きかった。
ここまで来たら、勝ちたいという気持ちの強いチームが勝つように思う。少なくとも、ファンのその思いは、他のどのチームのファンより強い。チーム一丸、ファンも一丸となって、目の前の試合に集中して、戦っていくしかない。