井川慶投手のポスティングシステムによる米メジャー挑戦が決まった。4年前、井川が、ポスティングによるメジャー移籍を直訴した時、虎ファンの私としては、井川のメジャーで勝負したいという気持ちは理解できたが、タイガースを離れる事を認めることは出来なかった。それが、毎シーズンオフのメジャー移籍交渉が恒例化し、若手左腕も育ってきている状況に、昨シーズン頃から、自分の気持ちもメジャー移籍を容認するようになっていった。特に、今シーズンのキャンプインの時、オフのハードトレーニングで絞り込んだ身体で登場した井川に、「今シーズンこそ、納得の行く成績をあげ、メジャー移籍を実現させるぞ」という意気込みを感じさせられた。また、今シーズン終盤には、井川の投球の生命線である直球にスピード・球威が増し、最も調子の良かった02、03年シーズンの投球に戻り、気迫が前面にでるようになってきた。極めつけは、9月27日の甲子園での広島戦。完投勝利を決めた瞬間、マウンド上の井川は、甲子園の夜空にグラブを突き上げ、号泣した。あの涙には、いろんな思いが詰まっていたんだと思う。その涙をみて、多くの虎ファンは感動し、井川のメジャー挑戦を後押ししてやろうと気持ちになったように気がした。
メジャー挑戦を発表する記者会見での井川の晴れやかな表情をみていると、自分も嬉しい気持ちになった。ストレートとまったく腕の振りが変わらない、井川のチェンジアップは、タイガース代表、日本代表に相応しい伝家の宝刀であり、毎年200イニング以上投げ続けてきたスタミナは、移動の多いメジャーにおいても、1年間を通じて活躍できるものと思う。
井川には、これからも虎ファンが応援しているということを感じてもらって、虎戦士としてメジャーで活躍して欲しいと思う。
松坂に負けるな! 頑張れ、イガー!!