焼肉通のなかでも評判の高い隠れた名店『
ら・ぼうふ』に念願叶って行ってきた。
東急大井町線上野毛駅から、徒歩で約15分。とても不便な場所にある店だが、開店前1時間前に到着したにもかかわらず、既に5組が順番待ちのボードに名前が書いている程の人気である。我々は、何とか開店一回転目にすべり込めたが、あと15分も到着が遅れていれば、2回転目となり、2時間近く待たされる事になっただろう。
順番待ちボードに名前を書いた後、お店の近くにあるスーパーで時間を潰した後、開店30分前にお店の中で待つことにした。そこで、まず、気付いたのは、店員が皆爽やかでサービスが良いという点である。一緒に行った私の嫁はんも、若い男性店員を見て、「可愛くて感じがイイ」と言って上機嫌になっていた。それから気付いたのは、BGMである。Deep Purpleのライブがかかっていた。「焼肉屋にPurple」何とも不思議な組み合わせなんだが、上手くハマッているような気もした。店内のウェイティングスペースには、雑誌や本が置いてあり自由に読むことができるのだが、そのライブラリーがとても特徴的で面白い。Van HalenやAerosmithのツアーパンフ等の音楽関連本や、グルメ本に、サッカー関連本が並んでいた。自分は、『エリック・クラプトン ストーリー』という本を読んで、開店を待つことにした。
最初にオーダーした「レバ刺し」「上タン塩賄い焼き(何と580円!!)」を食した瞬間に、この店の実力の高さに驚嘆し、この後の展開に期待が高まった。
続いて「トロカルビ」「サガリ」「やわらかロース」を食べた頃には、完全に『ら・ぼうふ』の虜になってしまっていた。
690円という安価な「カルビ」「ロース」に、『ら・ぼうふ』の底力を感じた。軟らかく、ジューシーで肉の旨味を存分に味わえた。この価格で、この味を出せる店は東京にはないだろう。人気有名チェーン店であれば、2000円超はするだろう。
大型ビジョンに流れるデスチャのPVをBGVに、あまりの美味しさに、オーダーも更にアグレッシブとなった、黒板に書いていた今日のおすすめの「チキトロ焼(地鶏のネック)」に、「ハラミ」、「中落ちカルビ」とトライした。
最後は、「ユッケビビンバ」「チャンジャスープ」で締めた。
正肉系では、味・コストパフォーマンス・サービスにおいて東京NO.1だろう。
テーブルについてからの1時間半、「肉との真剣勝負」を終えお店を出ると、店外にもたくさんの人が、待っていた。
予約が出来ないのがとても残念だが、是非、再訪したい。
レバ刺し 上タン塩の賄い焼き
やわらかロース トロカルビ
サガリ ハラミ
カルビ ロース
中落ちカルビ チキトロ焼き
お店を出る前に、トレイに行ったが、そこで、更にこのお店が好きになった。
用をたしていると、正面には「Bob Marley」が、左壁には「Led Zeppelin」、右壁には「3大ギタリスト競演のThe Arms Concert」のポスターが貼っていた。
「焼肉」「ロック」「スポーツ」と、自分の趣味と完全にマッチするお店である。