六本木のお好み焼き屋で、久しぶりに中学の同級生達と会った後、電車で家路についた。横浜元町行最終の東横線に乗ったが、かなり混んでいた。自分は、ドア近くに立っていたんだが、ドアの窓ガラスに映る車内の乗客の中に、身体がデカくて人相が余り良くないお兄ちゃんが、自分の斜め後ろに立っている事に気が付いた。その顔を良く見ると、なんと、格闘家のMr.200%こと「
安生洋二」だった。余りにマイナーな格闘家だけに、車内で気付いている人は自分以外にいなそうな雰囲気だった。安生洋二は、昔、400戦無敗の世界最強の格闘家ヒクソン・グレイシーに、「200%勝てる」と豪語しながら、道場破りが失敗に終わったという経歴を持つ格闘家だ。実は、自分は、彼とは同学年(安生は早生まれ)にあたり、同学年の格闘家には、マイク・タイソン、佐々木健介がいるが、同学年の格闘家の中でも、安生が一番弱いんだろう。ただ、自分は、そういう安生が、嫌いではなく、自分にとって、何故か気になる存在である。