大阪出張2日目も、36度を超す真夏日となった。泡盛は二日酔いしないと言うが、量飲めば、一緒だ。朝起きるとしっかりと残っていた。余りの暑さにバテそうになりながらも、水分補給をして、何とか業務を終えた。仕事が終わってから、新入社員当時、同じ部署(正確に言うと同じ部門で隣の部)に配属された同期と、自分と同じ部に1年遅れて入ってきた後輩と、焼肉を食べにいった。前回の大阪出張の2日目も、彼らと一緒に、
鶴橋の焼肉屋にいった。今回は、私・拓虎が贔屓にしており、誕生日等のイベントの時に取り寄せでよく利用する野江内代(のえうちんだい)にある『薩摩の久保』へ行った。1階が精肉屋で、2階が焼肉屋になっている。7時30分に予約していたが、予約をしていない人達が数組並んでおり、相変わらず人気のようだった。
このお店は、取材拒否のお店で、数ヶ月前に発行された雑誌『おとなの週末』だったと思うが、「取材拒否の美味しいお店」として、紹介されていた。ただ、その掲載された内容に、値段等間違いが多く、翌月号で、謝罪をしていた。間違いの中で、最も酷かったのは、肉の種類に関する記載だ。『薩摩の久保』という位なのだから、薩摩牛なのだが、『おとなの週末』では違うブランド牛(宮崎牛?)と記載していた。肉の選定は、店主が、最もこだわっている事であるので、最もやってはいけない間違いを、『おとなの週末』は犯してしまった。店主からも、強くクレームを受けたようで、編集長自ら謝罪にお店に赴き、且つ、同店が仕入れている鹿児島の野崎牧場を訪問していた。確かに、店主からしてみれば、野崎牧場の食肉・のざき牛が、世界一美味しいと自信をもって仕入れており、そこには、野崎牧場との信頼関係があるのだろう。それを、取材拒否をしているにもかかわらず、勝手に雑誌に記載しておいて、それも、最も重要な事を間違って伝えるとは、グルメ雑誌として有るまじき行動である。取材する側もプロであるのなら、もっと真剣に取り組んで欲しいと思う。
まあ、『おとなの週末』の件は、個人的には別に気にする必要もないのだが、のざき牛が本当に美味しいと思うだけに、つい力が入ってしまいコメントしてしまった。
『薩摩の久保』は、どの部位も、厚切りで出てくるので、焼肉屋というよりも、ステーキハウスと言った方が適しているのかも知れない。サーロインステーキ、バラ、ロース、ヘレといった定番を食べたが、どれも、期待通り最高の味だった。タレに工夫がなく、焼肉店としては、イマイチといった内容のコメントをしている焼肉サイトの人もいるが、タレに漬けずに、塩コショウだけで食べたほうが、肉そのものの味が出て、自分としては美味しいと思う。
このお店の魅力は、美味しさだけでなく、そのコストパフォーマンスの高さにある。美味さとコストパフォーマンスという点でいうと、拓虎ブログで以前紹介した
『ら・ぼうふ』は近いと思うが、東京では、通常、この倍の金額を出さないと同等の肉は出てこないと思う。
取材拒否のお店ということで、肉の写真は撮らずに、1階の精肉屋に飾っていた「のざき牛」のパネルの写真を撮った。その写真と、以前、取り寄せした肉(上からサーロイン/ヘレ/ミニステーキのセット、ミニステーキ、バラ)の写真をアップすることにする。
美味しい「のざき牛」に満足し、懐かし話で盛り上がった我々は、次のお店に行こうとしたが、場所が場所だけに動きがとれず、『薩摩の久保』と同じ通り沿いにある居酒屋『もりちゃん』に行くことした。ほんと、飲み屋という感じの佇まいなのだが、中に入ると、殆ど満席だった。新さんまの塩焼き、水なす、イカ刺し、タコぶつを肴に、焼酎を飲んだが、価格もどれも安く、味も、期待をしていなかっただけに、期待以上のもので、とても満足な気分で店を出て、大阪出張最後の夜を締めくくった。恐るべし、野江内代!!