サッカー日本代表vsJリーグ選抜の震災復興チャリティマッチが、大阪・長居スタジアムで開催された。後半からテレビ観戦したが、選手の気持ちのこもった熱いプレイに感動した。特に、後半途中から出場したキングカズこと三浦選手のプレーには、自分も熱くなった。また、後半37分、闘莉王の気迫のこもったヘッドに走り込み、GKの動きを冷静にみながら、右足でゴール右に蹴り込んだプレーは、スタンドのサッカーファン、テレビ観戦してるサッカーファンの心を一つにしてくれた。今日のような重要な試合で、ゴールを決めるカズは、正に、キングであり、スーパースターであることを、証明してくれた。ゴール後も、精力的に動き、ボールを奪いに行き、ゴールを狙う姿に、勇気をもらった。東北の被災された方々にも、カズの熱い想いが届いていることだろう。今日のカズのゴールは、大きな意味を持つゴールだったと思う。94年米国W杯のアジア最終予選韓国戦での決勝ゴールを彷彿とさせるゴールだった。
今回のチャリティマッチに至るまでのJリーグ及び日本サッカー協会の動きは非常に早かった。震災後、すぐに、J1・J2のリーグ戦、ナビスコカップの3月末までの全試合の行わないことを決めた。また、キリンカップも中止となり、そのかわりに、同じく地震のあったニュージーランド代表を対戦相手にチャリティマッチを計画するが、これもまた、ニュージーランド代表に辞退されると、即、対戦相手をJリーグ選抜に決め、Jリーグ選抜には、小笠原選手などの東北にゆかりのある選手を選出した。日本代表には、ヨーロッパ組も多数帰国した。試合に出場した全ての選手がこの試合を行うことの意味・意義について、悩みながらも、理解して出場をきめたのだと思う。だからこそ、素晴らしい試合となった。
このようなサッカー界の動きを見ていると、どうしても、開幕日をめぐって散々ごたごたしたプロ野球を比べてしまう。在京トラキチ会の論客・吉虎氏の会員向けメールに、うまく表現されていたので、その一部を以下転載したい。
その讀賣独裁も2004年の球界再編の際に老害ナベツネが当時の古田会長に「たかが、選手が」の暴言から風向きが変わってきていたのですが、結局最後まで選手とファンに対して上から目線で押し通そうとした讀賣は世間知らずというか、まぁ今風に言えば残念な会社な訳でした。永久に記者クラブメディアが不滅だと勘違いし、驕りから墓穴を掘ったということでしょう。
欠陥ドームが本当に欠陥であることも露呈しましたし、金儲けと支配しか考えていない讀賣は3年以内に球界から撤退するのではないかと見ています。つまりはこれまでの強権発動が出来なくなり、自らファン離れを招き興行的にも妙味が無くなれば、東京ヴェルディがそうだったようにさっさと逃げだすでしょう。
そうなれば虚塵のスポークスマンとしての現行コミッショナー制度も新たに、フェアでフラットな形でもう一度NPBを作りなおして欲しいものです。
29日開催案を決めたセリーグ対して文科省から待ったがかかった時に、巨人滝鼻オーナーが、「開幕は、お上がきめることじゃない」と憤慨しインタビューに答えていたが、これは、ファンの気持ちを全く理解していない発言だ。お上が決めることではなく、讀賣が、ナベツネが決めることだと言いたかったのだろう。「パリーグだけ勝手に先に決めやがって、交流戦しなくてもいいのか」などの発言など、ドル箱である自チーム(巨人)と試合をさせてあげてやっているという考えからの発言なんだと思うが、驕り以外の何物でもない。新聞の世論調査のように、世論は聞くものではなくて、自分たちで作るもの・操作するものだと勘違いしていることが問題の根底にある。セリーグの他球団も、そんな讀賣に意見をいう訳でもなく、ファンや選手の気持ちなど考えずに、讀賣の独裁を許してしまっている。逆に、パリーグは、ファンサービスに対しても熱心に取り組み、より地元に根付いたチーム作りをし、観客動員数も増えてきている。その結果なのか、WBC等日本代表に選出される選手の殆どがパリーグの選手になっている。セリーグの各球団も、自分だけ良ければ良いという考えを捨て、12球団共存共栄を基本に、どのようにすればファンが喜んでくれるのかを真剣に考える必要がある。その為には、前述の吉虎氏コメントにあるように、現行のコミッショナー制度の改革が不可欠だと思う。Jリーグのチェアマンのように、権限を持たせる必要があるだろうし、経営経験もない、野球も知らない、外交官からの天下りの加藤氏のような人材ではなく、野球に対しての愛情と理解があり、選手の気持ち、ファンの考え、そして経営についても考えられる人材にコミッショナーになってもらう必要がある。例えば、王さんだとか、ノムさん、或いは、(今は監督なので無理だが)星野さんとか。
日本のプロ野球は、国内プロスポーツの中で、有料観客動員数が最も多いスポーツであるし、WBCで2回連続優勝するなど、実力は世界トップクラスでもあり、また、野茂、イチローといった世界レベルのスーパースターを輩出してきた。なんだかんだ言っても、日本人の多くが日本プロ野球を注目している。だからこそ、責任があるということを、12球団、特にセリーグの球団にはよく考えて、アクションを起こして欲しいと思う。
復興への道のりは、とても長い。今からでも遅くないし、1回きりではなく続けていく必要がある。12球団、選手会が一つになって、今シーズンを盛り上げ、私たちに、夢と感動、そして、勇気を与えて欲しいと思う。
個人的には、楽天とタイガースで日本シリーズを戦えたら最高だと思う。
ガンバレ・ニッポン、ガンバレ・プロ野球!!