録画しておいた
『クリスマスの約束2010』を観た。
昨年の『22分50秒』は、自分が今まで見た日本の音楽番組の中で、最も感動した。その感動から1年。今年も、去年とは、また違った感動を味わせて貰った。
去年は、『クリスマスの約束』史上最も多くのアーティストが参加し、幕張イベントスペースで開催されたが、10回目となる今年は、ホスト役小田和正氏の地元、横浜の赤レンガ倉庫ホールで開催された。毎年放送されるメイキングVTRは無しで、小田和正氏と8組のゲストアーティストが、14曲歌い倒した2時間だった。ゲストは、昨年の『22分50秒』に参加したアーティストが中心に構成されているので、1曲目から、チームというかファミリーのような連帯感が感じられた。逆に、去年参加していなかったKiroroの玉城千春さんと、MONGL800のキヨサクさんは、他のメンバーと比べると、表情が硬かった。そんな二人のパートが、今年の『クリスマスの約束』のハイライトだったように思う。一時期、歌を歌うことを辞めていたという玉城さんの心のこもった歌声は、歌うことの素晴らしさ、楽しさを噛みしめているように見えた。歌い終えた時の感極まったような表情に、自分も胸が熱くなった。今回、自分が一番感動したのが、モンパチ・キヨサクさんの『小さな恋の歌』だ。この歌の前のMCで、小田さんが、キヨサクさんと初めて食事をした時、全く会話が弾まずにとても辛い時間だったと告白していたが、曲が始まると、アーティスト全員の心が一つになって、言葉を越えたコミュニケーションをしていた。歌いながら、キヨサクさんが、小田さんに近づき小田さんの肩に手を置いた時の二人の表情を見て、音楽の素晴らしさ、音楽のチカラを改めて実感し、心が震えた。
今年の『クリスマスの約束』も、昨年に負けないくらいに準備が大変だったと思う。13曲をアレンジするのも大変な作業だっただろうし、忙しい中、何度もリハーサルをしたのだと思う。一夜限りのイベントの為に、参加アーティストみんなが、音楽に対して真摯に向き合い、お互いにレスペクトし合いながら、作品を作り上げていき、そして、力の限りに歌い尽くす。その姿に感動し、なんか青春映画を観たような、或いはスポーツの名勝負を観た時のような清々しい気持ちになった。
音楽って、ほんま、最高やなあ!!
【クリスマスの約束2009】
2009年12月26日 『クリスマスの約束2009』22分50秒の奇跡
2009年12月28日 仕事納め。『22分50秒』の感動は終わらず。