悔しい。悔しすぎる。PK戦パラグアイ5人目がゴールが決まった瞬間、時間が止まったような気がした。岡田JAPANのW杯が終わった。120分間、フィールドプレイヤー全員が走り続け、ゴールを守り、ゴールを狙った。1点もゴールを与えることはなかったが、1点もゴールを奪えることがなかった。勝てると思ったし、負ける気がしなかった。しかし、120分で決着を着けることができなかった。
大会前の強化試合に4連敗し、多くのサッカーファンが、3連敗での予選リーグ敗退を予想していた。自分もその一人だ。戦術が決まらずに、課題の決定力不足も解決されぬままだったし、韓国戦敗退後の「進退伺い」事件もあり、大きな期待はしない方が良いだろうと思っていた。史上最弱の日本代表とまで、言っていた。それが、そんな悪評をバネに、チームが一つになった。初戦のカメルーン戦では、海外メディアから、大会最低の試合と酷評されたが、アウェイのW杯で初めて勝ち点3を取った、日本サッカーにとって大きな意味・意義のある試合だった。カメルーン戦の勝利があったから、今がある。次のオランダ戦では、0-1で負けはしたが、オランダを慌てさすに十分な戦いぶりだった。デンマーク戦は、日本サッカーのW杯史上、最高の試合をしてくれた。決勝トーナメントのパラグアイ戦も、チーム一丸となったプレイに、世界に日本のサッカーの存在を認めさせてくれた。本当に、試合を重ねる毎に、チームが成長していった。選手だけでなく、監督、コーチ、チームスタッフの全てが同じ目標に向かって一つになっていたと思う。岡田監督が言うように「サッカーがチームスポーツだということを証明」してくれた。
ベスト4の目標を達成することは出来なかったが、ベスト16は立派な成績だと思う。ベスト4を目指すには、チームプレイだけでは成し得ない。やはり、個人の力が、強豪国と比べると劣っているのも事実だ。パラグアイ戦でも、チャンスを作りながら、1点も挙げることが出来なかったのも、個人の力、決定力が足りなかったからだ。岡田監督は辞任を表明しているので、誰に、次期監督を任せるのか?如何に選手を育成するのか?チームを強化していくのか?これからが、本当に重要だと思う。ベスト16に満足しているだけではなく、ベスト4進出が出来なかった理由を分析して、チーム強化を図り、次回ブラジル大会では、今回果たせなかった目標をクリアして欲しいと思う。
試合終了後、岡田監督や、選手の表情を見ていると、本当に胸が熱くなった。パラグアイのバルデス選手が、駒野選手を励ましている姿に、スポーツの素晴らしさを再認識させてもらった。感動を与えてくれた、岡田監督、選手、コーチ、チーム関係者の皆様に、パラグアイの選手、監督、コーチに感謝をしたいと思う。
W杯は、ベスト8が出揃った。これから、色んな感動的なドラマが繰り広げられると思うと、今からワクワクする。まだ、寝不足の日々が続きそうだ。
ゲンを担いで、カメルーン戦と同じく、
『Space Shower TV The Diner』でパブリック・ビューイング。最高の盛り上がり。