金本知憲選手の連続フルイニング出場が、1492試合で途切れた。開幕前に負傷した右肩の状態がよくならず、1500試合連続の大記録を目前にして、タイガースに移籍して初めて、スタメンから金本選手の名前が外れた。開幕以来、本人もとても悩みながらプレーを続けたのだと思う。1500試合達成までは何とか出場させてあげたいという首脳陣・チームメートの気持ちもあったと思うが、責任感が人一倍に強い金本選手にとって、チームに迷惑を掛けたくないという思いは強かったのだと思う。正直、今シーズンの金本選手のレフトの守備を見ているとファンとしても本当に痛々しいし、辛い思いになる。当然、相手チームに、レフト狙いをされることも増えた(赤星選手が引退したことにより、別にレフトだけでなく、タイガースの外野陣はすべて守備範囲が狭く弱肩で12球団ダントツのワースト1なのだが)。いつか、金本選手をスタメンから外す決断が必要となる日がくると、シーズン当初から思っていたが、ついにその日が来てしまった。金本選手もよく決断したと思うし、真弓監督も、よく決断したと思う。
そんな金本選手にとって、生涯忘れることのできないであろう今日の試合、なんとしても勝ちたかった。万年最下位争いのダメ虎集団を、闘う集団に変貌させ最大の功労者・虎のアニキ金本の為にも、勝ちたいという想いが、選手全員に強くあったと思う。その熱い想いが、今日の逆転勝利を呼び込んだんだ。
フルイニング記録は途絶えたが、今日の試合で代打出場したので連続試合出場記録は継続した。金本選手には、暫く、右肩の具合が良くなるまでは、無理をせず、代打でチームの勝利に貢献して貰いたい。また、この機会に、誰かレフトのポジションを奪い取るような選手がでてきて欲しいと思う。浅井、狩野、林、田上あたりに期待したい。
イマイチ波に乗り切れない感じがするタイガースだが、今日の試合をきっかけに、来週からのホーム甲子園6連戦、チーム一丸となって戦って欲しい。