待ちに待ったバンクーバー五輪が開幕した。バンクーバーと日本との時差は17時間。競技は、日本時間の午前2時ごろから、午後1時頃に開催されることになる。決勝は、大体、午前になるので、平日は仕事があるのでライヴ中継が見づらい。前回のトリノ五輪は、明け方に決勝が開催されること多かったので、毎日ライヴ中継を観ることができたが、今回はそうは行きそうに無いので、とても残念だ。そういうこともあり、土日は、ライブ中継を観戦できる貴重な機会なので、テレビの前に噛り付いて観戦することにした。
そして、今日は、午前2時からスキージャンプノーマルヒルの決勝、午前5時からスピードスケート男子5000M、午前9時半から女子モーグル予選、午後12時半から女子モーグル決勝を、twitterしながら観戦した。
スキージャンプには、個人的に今大会出場選手の中で、最も応援している葛西紀明選手が出場した。結果は、1本目、2本目ともに踏み切りのタイミングが少しズレ、17位に終わった。期待の伊東大貴選手も、少し堅さが感じられるジャンプで振るわずに、15位だった。金メダルはアマン(スイス)、銀メダルはマリシュ(ポーランド)、銅メダルはシュリーレンツァウアー(オーストリア)と、W杯で常に上位を占める強豪選手がメダルを獲得し、順当な結果になったと思う。復帰したフィンランドの鳥人ヤンネ・アホネンは、4位と惜しくもメダルを逃した。日本人選手は、ノーマルヒルよりもラージヒルを得意とする選手も多いし、来週のラージヒルには、今大会の日本選手団の主将を務める岡部孝信選手も出場するだろうから、日の丸飛行隊の活躍に期待したい。
女子モーグルは、日本期待の上村愛子選手の活躍に注目が集まった。予選を5位で通過した決勝は、雨が降り、風が吹く、劣悪なコンディションの中で始まったが、多くの選手が、そのコンディションに苦しみ、里谷選手他、転倒する選手も数多くでた。上村選手は、この劣悪なコンディションの中、大きなエアに、持ち前のカーヴィングテクニックを駆使する滑りで、予選よりも早い28秒88で滑りきった。第2エアのランディングが乱れたのが惜しかったが、滑り終わった時点では2位。その後に滑った2人が連続して転倒し、2人を残して、暫定2位と、メダル獲得に期待が高まったが、この2人は別格だった。女王ハイルは、地元カナダの大声援のバックに、貫禄の滑りをみせ、トップに立った。これで、ハイルの大会2連覇かなと思ったが、最終滑降の米国ハナ・カーニー選手が、プレッシャーをエネルギーに変え、完璧な滑降で、トップを奪い返し、上村選手のメダルの夢は消え、4位となった。ほんと、カーニー選手の勝負強さ、精神力の強さに感動した。
上村選手は、長野五輪7位、スルトレーク五輪6位、トリノ五輪5位と1位ずつ順位を上げてきたが、バンクーバー五輪では、1位ずつではなく、一気にメダルを獲りたいと思い、努力を積み重ねてきたと思うが、結果は、やはり、トリノ五輪より1位順位を上げての4位となった。3位と4位では、全く違うだけに、本当に悔しいだろう。上村選手の夫・
皆川賢太郎選手が、トリノ五輪で味わった悔しさを、今度は、上村選手が味わうことになった。これも神様の悪戯なのだろうか。これが最後の五輪と決めているのかも知れないし、年齢的には厳しいかも知れないが、次回ソチ五輪に挑戦して貰いたいと思う。