『クリスマスの約束 2009』(TBS)を観た。感動した。音楽って本当にいいなあって思った。
『クリスマスの約束』は、2001年から毎年放送されている小田和正氏がホストを務める音楽番組だ。毎年、小田和正氏と色んなアーティストのコラボレーションで、楽しませてくれる。今年はどんなアーティストが出演するのだろうと楽しみに録画していたビデオを観たのだが、今までみた『クリスマスの約束』の中で、というか、今まで観た日本の音楽番組の中で、最も感動させてもらった。(ちなみに、自分が、最も感動した音楽番組は、1985年の『LIVE AID』生中継で、Wembly Stadiumのラスト、Paul McCartneyの『Let it Be』の後、出演者全員で歌った『Do They Know It's Christmas?』を聴いたときは、本当に涙が止まらないくらいに感動した)
小田和正氏の呼びかけに、21組のアーティストが参加し、それぞれのアーティストの代表曲をワンコーラスずつ歌い紡いでいく、日本の音楽史上、未だかつてない、壮大な試みだ。野外フェスとかで、最後に出演者がステージに上がって演奏することはあるが、それは、大体1曲で、今回は、出演アーティスト全員の代表曲のメドレーなので、スケールが違う。それぞれのアーティストが、自分の曲を心込めて歌い、次のアートティストにバトンを渡していく。世代も、ジャンルも違うアーティスト達が、自分の曲だけでなく、他のアーティストの曲を心を一つにして歌う。ステージには、それぞれのアーティストや楽曲、音楽に対するRespectの心が溢れているようで、アーティストからアーティストへバトンが渡されていく毎に、アーティストの表情が、どんどんと柔らかくなり、今、起こっている奇跡に感動しているのが伝わってくる。これだけ、多くのアーティストが一緒に感動しながら歌っている姿を観たことがない(LIVE AIDを除いて)。22分50秒の奇跡の時間が終わった瞬間、アーティスト同士、抱き合ったり、ハイタッチしたりして、お互いを称えあいながら、最高の笑顔を見せてくれた。会場の拍手は延々と続いた。22分50秒の奇跡に立ち会えた人たちが、本当に羨ましい。
来年の『クリスマスの約束』は、どんな感動を与えてくれるのか、今から楽しみだが、今年の企画を超えるのって難しいだろうなあ。