『一期一会』は、自分の座右の銘である。百恵ちゃんが、引退する際に発行した手記『一期一会』で、この言葉を初めて知った。人間は、人と出会うことによって成長し、如何に出会うかは、どう生きるかによって決まる。そう思って、先輩であろうが、後輩であろうが、取引先であろうが、常に、同じように真剣に付き合ってきた(付き合おうとしてきた)つもりだ。立場が替わることによって、付き合い方を替えるのは、逆に難しいと思ったので、立場に関係なく、同じように人と接してきた。
今日、昔の上司に、夫婦揃って目黒区青葉台の
『寿し屋のなか村』に連れて行ってもらった。我々のほかに、その上司のお子さん二人も一緒だった。その息子さんと、実は、今、一緒に仕事をしている。昔、その上司と同じ職場にいたころ、その息子さんの話をよく聞いた。「勉強もしないで、家に友達を呼んでは、マージャンばかりしている。ほんと大学行けるのかな」という話や、その息子さんが、W大学にストレートで合格した時は、本当に嬉しそうに合格した話を聞いた。その息子さんと、今、一緒に仕事をしている。ほんと、「It's A Small World」を実感させられる。ただ、その上司との関係が、希薄で、息子さんの話を聞くことがなかったら、息子さんと一緒に働いたとしても、あまり感慨深く思うこともなかっただろうし、今日のように、一緒に食事をすることもなかったと思う。
また、今日連れて行って頂いたお寿司屋は、自分が結婚を決まった時に、その上司は、本当に喜んで頂いて、婚約祝いにと連れて行って頂いた店である。
余りの新鮮なネタの数々に感動したのを今もよく覚えている。今日、またその感動を味わせて頂いた。
拓虎ブログでは、焼肉を中心に紹介させて貰っているが、自分の一番の好物は、寿司である。人生最後の晩餐は何を食べたいか?という質問には、迷わず、寿司とおにぎりと味噌汁に日本茶を選ぶ。
『一期一会』を実感した事として他に、これも一緒に仕事をすることになったY田さんとの出会いがある。自分が東京で一番すきな場所といってもいい渋谷のロックバー
『グランドファーザース』でY田さんと初めて出会った。その時、Y田さんは、自分達グループと隣のテーブルにいた。Y田さんがリクエストした「Billy Joel / Piano Man」が流れたときに、つい自分が歌ってしまったのがきっかけで、音楽談義に花をさかせてしまった。あまり飲みの席で仲良くなっても、名前明かすことも仕事の話をすることないのだが、何故だか余りに盛り上がったので名刺交換をしてしまった。ただ、その後、その頂いた名刺をみて、連絡することはなかった。それが、約1年後、会社の先輩が、「お前に、とても面白い人を紹介してやる」と言われ、打ち合わせの同席し、紹介されたのが、そのY田さんだった。その後、更に半年後、そのY田さんと、今度はなんと席を並べることになってしまった。もし、「グランドファーザーズ」で、自分が、「Piano Man」を歌ったときに、「うるさい。黙れ」といわれ喧嘩になっていたら、今のような関係はないだろうし、もし、自分が、「Piano Man」を歌っていなかったら、例え、席を並べていても何も感じなかったと思う。それだけに、人間の出会いいうのは、面白いし、逆に怖いなあと思う。
これから、どれだけの人と出会えるのかは分からないが、今まで通り、どういう人とも、同じスタンスで、素直な気持ちでお付き合いをさせて貰いたいと思う。
自分にとって、人との出会いが、自分を成長させて貰えるし、活力になると信じているから。